ハードウェアウォレットを買う際は必ず公式サイトから買え!と書いてある記事をけっこう見かけます。確かに公式サイトから買わなかったことが原因で実際に暗号資産を盗まれるケースが過去には発生しています。
このケースではユーザーが非公式の代理店から購入したことが原因だったとのこと。
だからといって絶対に公式サイトのみからしか購入してはいけないというのは誤解です。
例えば日本国内にもいくつか販売代理店をがありますがこういった場所から購入するのは危険なのでしょうか。私は自身で代理店情報等を確認した上であれば国内代理店であったりAmazonで購入することは問題ないと考えています。
本記事では販売代理店で購入していいケースとダメなケースを解説しつつ、購入する場合はどのような点に注意すべきか解説します。
なぜ公式サイト以外で購入しない方がいいのか
冒頭の事例の通りですが、「第三者に設定や改造、すり替えられた製品を購入させられるリスクがあるため」です。よく注意すべきと言われているのは以下の2パターンです。
- 偽造品
- 正規品だが、最初からシードフレーズが設定されている
開封時に外装におかしな点はないか確認する、最初からシードフレーズが設定されていないか確認することなどである程度は見破ることも可能でしょうが、冒頭で紹介したファームウェアのチェックまですり抜けるような精巧な偽造品による被害の可能性は残ります。
結局ハードウェアウォレットはどこで買えばいいの?
「公式サイト」>「Amazon」≧「その他の正規代理店」
公式サイトから買うのが1番低リスクでしょう。
しかし、公式自身がAmazonで販売しているケースであれば購入してもいいのかなと思っています。Amazonくらいの大企業になると物流もシステマチックに行われているはずなのでAmazonを経由したことですり替えなどのリスクが大きく上がるとは考えづらいためです。欲しい時にすぐ手に入るのも魅力的です。
ただし公式自身のショップかどうかを自身で確認できるケースに限ります。
それ以外の正規代理店についてはどこまで信用できるのか未知数なので各自判断してください。正規代理店であれば本来問題ないとは思うのですが、国内代理店のWebサイトが全然更新されてなかったりするのを見てこの辺の管理体制って割と適当なんじゃ・・・と思ったりしています。
ここまで書いておいて身も蓋もありませんが、どこから買っても流通経路によるリスクをゼロにすることはできないのでリスクはゼロになりません。最後は割り切るしかないです。
公式サイト以外で購入する場合の注意点
公式サイトからリセラー情報を確認する
基本的に公式サイトにリセラー情報が掲載されています。(仮に正規ルートであっても、公式が代理販売店の情報を記載していないのであればそのメーカー自身の信用に関わるのでマイナスポイント)
Ledger社の場合以下のページに記載がありますね。
Amazonであっても公式以外が販売しているものなどは超危険なので絶対にヤメましょう。公式から飛んだ先にある出品者であるかどうかをよく確認してください。
値段を確認する
小売業者のマージンが乗っている場合や為替レートの影響があるため確認しましょう。
公式の場合は海外からの送料もあるのでそちらも含めて確認して比較してください。例えばLedgerは2024年5月現在、公式サイトとAmazonで価格を同一に設定しているようです。(送料考えるとAmazonの方が得ですね)
やたらと安い製品などは怪しいので必ず信頼の置けるリセラーかというチェックを行った上で価格等を吟味してください。
まとめ
ハードウェアウォレットを公式サイト以外で購入すること=悪とする記事が散見されたので、それは極論だよということで記事にしてみました。
私自身Amazonで買ったLedger Nano Sを2年ほど使っていますが今のところ問題なく使えていますし、今後もモノによってはAmazonで買うこともありそうです。