Trezor Model Tはチェコに本拠を置くSatoshiLabs社が製造・販売しているハードウェアウォレットです。
同社が販売するTrezor Model Oneの上位機種にあたります。
Trezor Model Tの基本仕様
価格
$179
対応通貨
BTC・ETH・USDT・BNB・USDC その他
公式ソフトウェア
- Trezor Suite
- デスクトップ版
- ブラウザ版
- モバイル版 (iosは機能制限有)
主要ウォレットアプリケーションの対応状況
MetaMask, Rabby等に対応
外観
あとで追加します
Trezor Model Tの推しポイント
長年の実績がある
Trezorシリーズはハードウェアウォレットの中では比較的古くから利用されています。
Trezor Model Oneからさらに対応通貨が増えている
Trezor Model Oneの時点でもxx種類の通貨に対応していますが、Trezor Model TではさらにSOLなどにも対応しています。
タッチパネルで操作ができる
Trezor Model Tは本体にタッチパネルがついています。
これによりPIN解除やトランザクションの承認、シードフレーズのインポートなどが本体側でできるようになっています。ただ画面のサイズ的にちょっとボタンが押しづらいと感じることもありました。(指が細い方なら大丈夫かもしれません)
シードフレーズの分散保管に対応している
少し上級者向けの機能ですが、シャミアの秘密分散法を利用したシードフレーズの分散保管に対応しています。これは分散したシードフレーズX個を生成し、そのうちいずれかY個があればウォレットの復元ができるというものです。
例えば3つのシードフレーズを生成し、そのうちいずれか2個を組み合わせることでウォレットを復元できます。これにより1つのシードフレーズを盗難・紛失しても資産を守れるようになります。
Trezor Model Tのデメリット
- $179と比較的高価
- 日本円で28148円なので送料込みで3万円超(1ドル約157.2円換算)
- SOL等が主要ウォレットアプリケーションに対応していない
- Trezor Model Oneから対応通貨が増えているが、サードパーティウォレットアプリケーションでの対応が追いついていない。
- 例えばTrezor Suiteを利用することでTrezor Model Oneでは対応していなかったSOLの送受信が行えますが、主要なサードパーティウォレットアプリケーションで使えないため恩恵を感じづらいです。SolanaチェーンのユーザーであればPhantom等のサードパーティウォレットアプリを利用するのが主流なので早く対応してほしいところです。
- Trezor Model Oneから対応通貨が増えているが、サードパーティウォレットアプリケーションでの対応が追いついていない。
Trezor Model Tの評価
Trezor Model Oneに比べてパワーアップしている点はいくつかあるものの高価な割にメリットが薄い製品だと感じます。シードフレーズの分散保管機能を搭載している製品はそんなに多くないので、この機能を使いたい場合は選択肢として挙げられるでしょう。
まとめ
Trezor Model Tの紹介でした。現時点ではあまりオススメできる機会がないのですが、サードパーティウォレットの対応が進めば評価が大きく上がりそうな製品です。